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日本難燃剤協会は発足より30年を越えました。プラスチックスの社会生活への浸透と共に、その欠点をカバーする難燃剤の使用は増加し、今や社会生活に欠かせない大きな存在となっています。
協会発足当時は、市場ニーズの増加に対して効用に関する技術課題が活動の中心でしたが、最近は化学物質の環境・安全性意識の高揚から、課題の中心は環境問題、安全性問題になってきています。この問題に関し、一部ある種の誤解ゆえの悪いイメージが宣伝され、難燃剤全般の疎外感が出てきています。難燃剤はその社会的役割の重要性と共にこうした環境・安全問題に関しても正当な評価をもとに、社会に受入れられるようにしていくことが肝要です。これには個々の企業が対処することは勿論ですが、業界全体として取り組むことがより大きな力となります。この点からも協会活動の重要性が高まってきています。ただし、協会活動は加盟企業の協力によって成り立つもので、難燃剤業界に携わる全ての企業の参加が望まれます。まだ加盟されていない関連企業の方々にはこの際にご加盟いただき、難燃剤の社会的責任・役割の一端を担っていただく様、お勧めします。ご加入の申し込みはメール、入会申込フォームにて受け付けます。
昨今、難燃剤を取り巻く環境は変化し、新たな段階に入りつつあると考えられます。また、単に化合物の規制を主張してきたエコラベルも新たな存在意義を求めざるを得なくなってきています。これは、地球温暖化や環境破壊を防ぐには、より多くの観点から問題を捉える必要があることがライフサイクルアセスメント研究やリサイクルの実務経験より明らかにされた為です。単なる化合物の排斥では問題の解決とならず、個々のケースに最適な方法を科学的に検討することが必要であることを示しています。
難燃剤協会は諸官庁、関連業界と連携をより強化しつつ、こういった課題に対しての問題解決、情報提供を進めていく所存です。 |
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